あまりの気持ち良さにアツシは車の中で熟睡した。
どのぐらい走ったかわからないけど 坊ちゃん、着きましたよ〜〜‼️ と言われ、慌てて外に出ると、そこはまるで見たことのない豪華な家ばかりがならんでいる場所でその中で 押田 と厚い木に達筆で書かれた表札が法隆寺のような門にかけてある家の前に車は横付けされていた。一体どうしたものやら唖然としていると どうしたんです⁉️お家に入らないんですかい⁉️私もお父様にご挨拶しなければ と満面の笑みで身なりのいいおじさんは言い、明らかにウキウキしている。
アツシが固まっていると、そこに赤いベンツがスゴイ勢いで走ってきて停まった。
オヤ、木崎さんどうしたんですか⁉️ と運転席から降りてきた28歳ぐらいの仕立てのいいスーツを着た男の人がおじさんに向かって言った。言いながらアツシをフト見ると、目を大きく見開いて エッツ‼️ と言いアツシの顔を複雑な表情で穴のあくほど見つめた。 オー‼️若旦那様、いつも凛々しいですな~~男の私でも惚れ惚れするようですよ〜‼️ 卸売市場で弟様が迷子だったのでお連れしましたよ〜‼️ と若旦那の横顔に話しかけた。
HEY‼️ワッツハプン⁉️ と大きい声で言いながら、後部座席からもう1人男の人が降りてきた。アツシはその人を見て息が止まった。
なんで⁉️なんで⁉️僕がもう1人⁉️ アツシは激しく咳き込んだ。 大丈夫⁉️ 若旦那が優しく背中をさすってくれた。
降りてきた男の人は アツシを見て落ちそうなほど目を見開き オーマイガー‼️インクリディブル‼️ 君‼️なんでミーと同じ顔なの⁉️ホワイ⁉️プリーズテルミ〜‼️ と馬鹿でかい声で叫びながら大袈裟に両手を頭にあてた。
なんですか⁉️オオおおおおコリャー一体どうゆうことでい⁉️ 木崎さんが2人の顔を交互に見てオロオロし困り果てていると、若旦那がサッと大入袋を取り出しサイフから五万入れると 木崎さん、いつもありがとうございます。今日はもう大丈夫ですよ。 と木崎さんの手に握らせ顔を近づけると、木崎さんは機械仕掛けのようにビヨヨーンとして お❗️若旦那いつもスミマセン。あっしはこれで失礼しまさ。 と言って素早く車で去っていった。
あまりの出来事に、アツシは目の前が白くなるのを感じると若旦那が 君‼️大丈夫⁉️家に入ろう と言ってアツシを抱き抱えるように家に招き入れた。背後を ホワイ⁉️ホワイ⁉️ジーザス‼️ と叫びながらアツシと同じ顔の人が続いた。
アツシはあまりのことに倒れるようにソファーに横たわった。 顔面蒼白だ。 オー‼️ミーが具合悪いみたいでカナシイヨ〜‼️ と弟の方が心配そうに髪を撫でた。 若旦那が携帯電話を操作しながら 今スグ、父を呼ぶから。ゆっくりして。 とアツシに優しく言った。でも、電話が繋がると オイ‼️今スグ家に帰りなさい‼️話がある‼️何⁉️用事⁉️どうせくだらない用事だろ‼️関係ない‼️今スグ来い‼️ とかなりキツイ口調で相手に命令した。 隆一はダッドに相変わらず厳しいナ〜〜‼️モット、ソフトにトークしなよ〜〜‼️ 隆二、俺が彼に厳しいワケがもうすぐわかるぞ。それに隆一でなくお兄様と言いなさい。 Yes、アイノウ。お兄様。ミーも隆二じゃなくてジョンって呼んでよ〜〜プリーズコールミージョン‼️ 隆一はチラッとジョンを見ると眼鏡を右手の中指で軽く持ち上げフット唇の左端で笑った。
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