講師は速水さんだった‼️今日は爽やかなストライプのサマージャッケトを着て、真っ白なシャツ、薄い黄緑色のネクタイをしている。センターにピシッと折り目についた麻のパンツ、素足に高そうな白い革靴を履いている。
「ナンテ、カッコイインだよ‼️全く‼️」リツコの目は速水さんに釘付けで内容は全くという程、聞いていなかった。1時間半で話は終了した。「ゴセイチョウありがとうございました。これから個別相談を行います。ご希望の方はお残り下さい。」とアナウンスがあった。
「あの」ふいに隣のアラフォー男性が声をかけてきた。「はい?」「あ、あ、あの、この後お茶でも飲みませんか?」「イヤ、私、個別相談して欲しいんです。」速水さんにと心の中で言った。「エッツ⁉️個別相談に残るの⁉️やめたほうがいいですよ〜〜」「エ~~~~~~なんでですか?」「個別相談に残ると物件を強引に買わされたりすることがあるんですよ〜〜」リツコはコイツは何言ってんだ⁉️物件が欲しくて来てんだから丁度イイじゃんか。と心の中で思った。「僕はこうゆう者です」と言って名刺を差し出した。名刺には、二代目大家 カトウ ユウキ と書いてあった。「あー、もう大家さんなんですか?」「エ~~~~~~、東京のハズレの方でおじいちゃんがが大家さんやってたんだけど、僕が相続したんです。僕は一応公務員なんだけど、大家さんも色々と大変なんでセミナーに参加したり大家さんの会に行ったりして勉強しているんです。」「あーそうなんですか」リツコは良く見ていなかったけど、マジマジと彼を見た。
身長173Cm体重は70kgぐらい。短髪でハゲてはいない。顔は綾野剛を布団タタキで叩いたような感じだ。服は洗いざらして色が落ちた紺色のデカイ馬のラルフローレンのポロシャツにリーバイスのジーンズを履いている。靴はデッキシューズだ。靴下はボーダーのくるぶし。
「フーン、オシャレじゃん。しかも金持ちか……」お名刺ありがとうございます。とリツコはヨソイキ笑顔で会釈した。目を大きく開けて、ユウキの目を覗き込みながら「今日は個別相談に行ってみます。私も勉強させて頂きたいのでこちらから連絡させて頂きますね〜〜」とささやく様に言った「エッツ、あーハイ‼️連絡お待ちしております‼️」と顔を赤くしてユウキは言った。
それでは、次の方。リツコは呼ばれて、パーテーションで区切られたブースにルンルン入っていった。個別相談はヤッパリ速水さんだった。リツコは満面の笑みで席に着いた。
「あなたの番になるのを待ちわびていました。」速水さんは爽やかな笑顔でリツコに言った。「クーやばいってばよ〜〜‼️」心の中でリツコは叫んだ。「あなたにピッタリの物件を御用意致しました。」と言って速水さんは一枚の紙をリツコの前に差し出した。パッと価格が目に入った。「1億2000万」「ナーニー‼️」リツコは心の中で叫んだ。「あ、あ、あのチョット高いんじゃ…………」「何を言うんですか‼️リツコさん、このぐらいの物件があなたの様な方にはふさわしい‼️」「そ、そうかなぁ」「そうですよ‼️失礼ですが、御自宅のコトを調べさせていただきました。いいところに住んでいらっしゃる。一坪50万はします。で、50坪の敷地に145mmの家。お父様は有名な銀行を定年で御退職なさっていますね。家には抵当が付けられていません。で、あなたの預金が2000万、お父様の退職金も預金なさっているのでしょう❓」「オ~~~~~~立板に水とはこの事だ」リツコは心の中で感心した。
「で、どうすればいいんですか?」リツコが聞くと「ここに連帯保証人承諾書があります。銀行に持ち込むには、まだまだ書類が必要ですが、とりあえずお父様にこの書類にサインをしてもらい、連帯保証人になる事を承諾して貰って下さい。」「わかりました‼️」リツコは満面の笑みで答えてブースを後にした。
つづく
スポンサードリンク
リツコ〜、やばいよやばいヨ!
カサイ様、リツコはこれから結構ヤバイです。
スゲーーー!!!
おもろすぎます。
リツコもですが、お家大好きさん、ユーアースーパースターです。
kaikai様、ありがとうございます‼️頑張ります。
執筆依頼が来るんじゃないですか?⁉️
お家様は絵も描けるから青年コミックなど
で売れて、ドラマや映画化されるの楽しみデスよ〜^_^
油屋様、ありがとうございます‼️執筆依頼は来ないと思いますよ〜‼️皆様に喜んで頂ければ嬉しいです。後13回は続くと思います。後片付けも丁度終わっていいでしょう。
もしや・・・。
リアルにいる方の実話もまじえてる?(^^;
ねむ様、全くの捏造と妄想です‼️ははは