水平線の向こうに16

アツシ‼️アーユーオーケー⁉️        ジョンが心配そうにアツシの肩を抱いた。        

   アツシ君、おじさん  と言う男性は、もうアパートにはいないということだね⁉️………俊さんに連絡を取って、ここにいる全員と俊さんとミユキちゃんでお母さんに会いに行こう。もう一回、やり直すチャンスだ‼️ 

隆一が強い声で言う。会長の隆も光る眼で頷いている。アツシは良く事態が呑み込めなっかたが、ジョンが

オー‼️その前に、ミーにも提案させて。ミーは250万、おじさんに払うよ。でも、あげるんじゃない。アツシはミーとアメリカに行って大輝と同じハイスクールに行きながら、ミーの会社を手伝うんだ‼️アツシを見込んで初期投資スルネ〜〜‼️何倍もにしてミーに返して貰うヨ〜〜‼️

アツシはビックリした。 

アツシ君、ジョンはユニバーシティに行きながら、ゲームコンテンツの会社を経営しているんだよ。この間、1つ会社を売ったから資金が潤沢なんだ。ジョン、自分もそれがいいと思っていたところだ。そのためにはアツシ君のお母さんを正常な状態に戻さなければならない。アツシ君、どうだろう⁉️

アツシは又ビックリした。           この人達は様々な条件を基に次の提案を考えているんだ…………僕のお母さんは、それを全てぶっちぎってきたんだな………ある意味、スゴイパワーだ………僕の血の繋がった父親もお母さんに似ているのかもしれないな………この人達が培った事をぶっ壊していくんだ………でも、もしかしたら悪い事ばかりではナイのかもしれない……… 2人共、瞬発力と行動力があるんだ ………でも、その時の感情で動いて後の事を考えないから、辻褄を合わせようとして周りを巻き込むんだ…………それに、もとはといえば、お父さんがバイクで転けたのが、全ての原因だし…………いつまでも、いろんな事にこだわってると同じ場所をグルグル廻って、そのうちに固まっちゃうんだ………

………はい、僕………アメリカに行かせて頂きたいです‼️アメリカに居るお兄ちゃんに会いたいです。会って謝りたい。それに………心のわだかまりを無くして真剣に勉強したいです‼️

わかった‼️オーケー‼️グレイト‼️        隆一とジョンが同時に言った。隆が嬉しそうに微笑む。隆一が早速、俊に電話して今迄の顛末を説明すると俊は物凄くビックリして            これからミユキを連れて、お宅にお伺いします‼️              と叫んだ。アツシは4年ぶりにミユキと会えるので嬉しくて2人がくるまでソワソワして何も手に付かなかった。

お、お世話になっております‼️        俊の声が聞こえる。アツシが玄関に飛び出ていく。

お父さん‼️ミーちゃん‼️            アツシが叫んで2人に抱きついた。

アツシ、ゴメンよ………ゴメンよ………俺が………俺が悪かった…………お兄ちゃん、会いたかったよう………        

3人でワンワン泣いているとジョンも来て        オー‼️イッツビィーリィホー…………       と泣きながら3人をハグした。隆一が後ろから

さ、皆さん、マリさんを迎えに行きましょう‼️             と爽やかな笑顔で言った。

テュデイ、アイゴウツーマイ更地。ビコーズ、メニー ロットオブ草 グロウ  オンマイ更地。 

ギャース‼️

86㎡に巨大な雑草が生え放題です‼️にゃんだよ〜‼️

キャリーちゃんに乗ってやってきました‼️暑いので3時ぐらいから抜いて抜いて抜きまくりましたが、3分の1ぐらいでヤンなりました。で、さらに抜いた草をビニール袋に入れました。でも7袋ぐらいで、すっかりやになって今日は終了です。

キャリーちゃんの荷台にバンバン積んで帰ってきました。帰る途中、いきなりでかい蛾が車内に突入してきて、マックス焦りました‼️

急いで反対側の窓も開けたら出て行きました‼️

今日は自然の脅威に驚かされた1日でした。ヅガレダ〜〜。ネムイヨ。

 

水平線の向こうに15

そっくりな顔した弟達を見ながら、隆一は隆に向かって

会長、アツシ君のお母様と今度こそ、きちんと話し合いましょう。呼びつけるのではなく、きちんとこちらから伺うむねを連絡して向こう様のご都合のよろしい時にお邪魔いたしましょう。

………そうだな…………わたしは傲慢だった。章一の事も妻に任せっぱなしで………自分にはまるで責任が無いかのようにふるまっていた………お金を稼ぐ事、会社を大きくすること……いい父親である事は全く違うことだ………お金を稼げるといって、他がいいかげんでいいわけがない………      

章一が、わーっと泣き膝に顔を埋めた。それを見ていた隆一はチッと舌打ちして

会長……お祖父様……それは、ある意味では真実かと思いますが……人間は成長出来る生き物です。ダメだと思ったら自分を省みて、自分の至らなさ弱さを見つめ、人に学び、出来ない事は頭を下げ協力して貰える人材を探す事が大事だと自分は思っております。父は自分の力を良く把握して無いようです。どうでしょう⁉️この際、私の知人でお金も稼げるし体力、技術も培える仕事をしている者がおりますが、その人に託しては⁉️

章一はムクッと顔を上げた。        やるよ。お金儲かるんでしょう⁉️            もう笑顔である。隆一は再びチッと舌打ちして、         今すぐ、その人を呼びます。…………あー木崎さん‼️先ほどは、どうもお世話になりました。木崎さん、確か2〜3日後にベーリング海に行くって言ってましたよね⁉️1人お世話になりたい人材がいるんですが〜〜‼️ええ、今、ここにいます。ええ、すぐに迎えに来る⁉️わかりました‼️荷物は⁉️あーいらない‼️わかりました‼️お待ちしております‼️…………お祖父様、半年ぐらい鍛えてくださるそうです。

隆は、うんうんと頷いて        よかったなあ章一…立派な息子で…………うんうん……         うん、よかったよ‼️お父さん‼️                   と言う会話を聞きながら、隆一はメガネを持ち上げながらクチビルの左端で笑った。何分もたたないうちに木崎が風のように現れた。

オー‼️若旦那‼️オーこれは会長様まで‼️            木崎さん、この男です。遠慮なく鍛えてくださいね〜‼️          と満面の笑みで章一の腕を掴み木崎に渡した。木崎は章一を見た事が無いので因果関係がわからず             オイ‼️イクゾ‼️   と章一の腕を組み、すごい勢いで玄関に向かった。

若旦那、あっしに任せておくんなせえ‼️           あーよろしくお願いいたします。        と爽やかに章一と木崎に手を振った。

隆一は顔が広いなあ〜〜       と隆が嬉しそうに言うと           お祖父様、これで父も逞しくなって帰ってくると思います。            とうやうやしく会釈した。隆も一安心した表情でアツシに向かって

アツシ君、お母様と連絡できるかい⁉️             ………電話を貸してもらえますか…………            隆一が差し出すと、アツシは恐る恐る、マリに電話をかけた。コールしている間にアツシの顔色が悪くなっていくのがわかる。ジョンは心配そうにアツシを見ていた。

………あ、あのお母さん⁉️            にゃんだ‼️おメーどこいんだ⁉️           お、おじさん⁉️お母さんは⁉️             マリはヨウ……おメーが逃げてからセミの抜け殻みたいになっちったんだ………この2日食べ物どころか水も飲まねエ……ぼーっとして壁とブツブツ話してるんでよ〜〜オリャーもう付き合いきれねえ……警察も一回来たんだ………また来るってよ……ワリィけど、オリャーでてくで。家にある金は持ってくぞ。250万はおメーが大きくなった頃取りにくっからヨ。じゃあな。        あ、あの……    と言った時には電話は切れていた。

アツシは呆然と受話器を隆一に渡しながら 

お母さん………おかしくなっちゃったって………おじさんはでてくって………僕が大きくなったら250万取りに来るって………。            と聞き取れないような小さな声で言った。

畳捨て、マイクールツーシーター

今日は畳を20枚捨てる予約をしていました。なので昨日までに2階から10枚、1階から10枚ヘロヘロ外に出しました。キット何枚かには白いアイツラがいるでしょう。

全く、イイカゲンにして欲しいものです。

昨日は、いつもの住設屋さんが来てディスクグラインダーの刃を取り外してくれました‼️なんて良い人なんだ‼️

いつも思うのですが、良い人と感じる人は私がやって欲しいと思う事をやってくれる人です。なので、自分がやってあげたいと思う事でも必ず、相手に確認しないとイケマセン。私がやってあげたいだけで、相手はどうでも良いと感じてるかもしれません。偶然、やって欲しいと思っている事と重なるのはすごい確率です。もしくは自分がサイキックです。

小さい頃から、相手をオモンパカレとかよく言われましたが、バビル2世でないと無理です。第一、相手がやって欲しい事が自分の実力では無理ならそもそも自分はただのギャラリーです。

できない事を出来ると言うと周りの人が迷惑するのである程度の歳になったら自分を知らないとイケマセン。

話が超、脱線しました。今日は右腕が痛いし晴れたので洗濯物や布団を干して、ジョイフル帝国に、マイクールツーシーターのワンダホーカーでやって来ました‼️座席が半分で小さいのでエアコンも良くキキマス。

全くキャリーちゃんはイイコだよ‼️

帝国で繊維壁剥がしとシロアリ防止剤を買って家に帰って洗濯物と布団を取り込んでグルグルに行きました。

そして早速繊維壁剥がしをしました。 

3枚やったら嫌になりました。ふと気がついたら7時過ぎだったので家に帰りました。

 

水平線の向こうに14

これが私が俊さんから聞いた話と自分が見た情報から、推察した話だ………

隆一は、哀しそうな表情でアツシに言った。ジョンがヒザを床につき、号泣しながら          

オーマイガー‼️………ソーリーアイムソーリー………アツシ………オー……        と繰り返している。祖父も嗚咽していた。       すまん。私が配慮が足り無いばかりに家族をバラバラにしてしまった………           と何度も繰り返している。

   アツシは今まで不思議に感じていたことが、線になったように全ての事が合点がついた。母が自分を手元に置いておくために、あの愛情に満ちた家族、楽しかった家庭がバラバラになったのだ‼️   ……母がやりきれ無い顔で、自分を蹴りながら殴りながら言っていた         オマエのせいで………オマエさえ…………       このセリフは、この事だったのか‼️自分だけ、何も知らなかったのだ。

アツシ君、大丈夫かい⁉️      隆一が心配そうに聞く。アツシは我にかえったように

あ………大丈夫です………僕、なんでこんなになったのかずーっとわからなくて………でも、わかりました………

   ………お父さんが出て行った後、最初はお母さんも張り切ってて、3人で楽しく暮らそうって言ってたんです。でも、すぐお金は無くなりました。お母さんは……その、無駄遣いが多くて………食費も足りなくなっちゃって………お兄ちゃんが中2になった頃、どこかでバイトしてお金を入れるようになったんです。でもお母さんが、すぐに使っちゃって、お兄ちゃんとよくケンカになってました。で、しばらくしてお母さんは夜働くようになったんです……朝、酔っ払って帰って来て………そんなにまで働いたのに、ある日お店の店長さんが来て、お母さんに売掛金って言うのを払えって………お母さんの常連さんが、不払いでお母さんが払えって………そんなの無理だから、どうしようって………そしたら、今一緒に住んでいるおじさんが立て替えてくれたんです250万………最初はみんなで感謝してたんだけど、しばらくしておじさんの会社が倒産して、行くとこないからここで住むって………仕方ないからお兄ちゃんも僕も我慢してたんだけど…………ある日、お兄ちゃんのバイト代をおじさんがよこせって言って………それで、お兄ちゃんがおじさん、殴っちゃって………そしたら…………………お母さんがおじさんをかばって………お兄ちゃんは、家を出て行ったんです………必ず迎えにくるって………僕、信じて半年待ってたんだけど、とにかく殴られるし………もう限界だなって………お兄ちゃんはどうしてるんだろう……

アツシ君、君のお兄さんは今日本にいないんだ……………        エッツ⁉️どうゆうことですか⁉️          

    実は、大輝君がバイトしていたのはウチの現場で、俊さんの下で働いていたんだよ。大輝君は家の事は一切話さないから、そんな事になっているとは全く気がつかなかった。本当にすまない。半年ぐらい前に、大輝君が高校に行ってない事がわかり卒業できないかもしれないという連絡が俊さんに来たんだ。大輝君の授業料は俊さんが払っていたからね。それで俊さんが怒って、現場でケンカになったんだ。大輝君には仕事をついで欲しいと俊さんがいつも言っていたので、ここは思い切って、アメリカに行って勉強して貰ったらどうかと自分が提案させて貰った。もちろん、学費は我が社で出させて貰う。

俊さんは、自分の学歴が無いのを、いつも後悔していたから、嬉しそうに大輝君にそれがいいと言ったんだ。大輝君は、母に聞いてみます。と言ってバイト代を貰って帰って行った。意外にも、その次の日、母が許してくれました。と言ってきた。俊さんもビックリしていたよ。マリも良いところがあるぐらいな感じだったよ。

トントン拍子で話が進み私の母に預けて語学の勉強をしてから、アメリカのハイスクールに入り直す事にしたんだよ。

アツシは本当に驚いた。

お兄ちゃんも限界だったんだ………まさか、僕を……殴るようになるなんて思わなかったんだ………だって、家庭を壊してまで一緒に居たかった子供を殴るなんて………お兄ちゃんも……お兄ちゃんも僕のために我慢したんだ………

アツシはしゃくりあげながら、            お母さんは……お母さんは……なんで……殴るんだろう………なんで、そこまで僕を側に置いておきたかったんだろう………お父さん……僕のせいで苦しめた……ミユキとも会えなくなって………お兄ちゃんには本当に………

もう、言葉は聞き取れない。ジョンが     アツシ‼️マイブラザー‼️          ドンヲーリ‼️        と叫ぶとアツシを力いっぱいハグした。         もう独りで苦しまないで、ミーが何があってもアツシを養うよ‼️アツシのためなら、もう働くよ‼️               

    隆一も隆もビックリした。あの適当なジョンが自分の事ばかり考えて、自由なジョンがアツシのために自分を変えると言っている。隆一と隆は優秀な経営者だが、ジョンには自分達にはない、何かがあるんだろう。

その一部始終、章一はずーっと下を向いていた。

家が好きです。買っては、なおして貸す。これを繰り返すこと、15年……リフォームや家に関しての日々の雑感を書き込んでいきたいと思います!