月曜日、チョット大きめの仕事が入って忙しくなった。リツコの得意な分野の仕事だったので、超熱心に取り組み他の事はすっかり忘れてしまった。木曜日になり、チョット落ち着いてきた頃、ユウキからメールが来た。
「今度の土曜日、戸建投資の人と会うんですが、御一緒に如何ですか?」
オ~~~~~~‼️そうだ。そんなこともあった。リツコは、再び、やる気を出した。「是非、参加したいです。よろしくお願い申し上げます。」と返事を返した。「わかりました」と笑顔のマークが帰ってきた。リツコはなんだか嬉しくなった。
「今度は慎重に進めないとね‼️説明の時は寝ないで聞かないと‼️明日中に仕事は終わらせるぞー‼️」リツコはルンルンした。
次の日、会社に1時間も早く行き、猛烈な勢いで仕事をした。上司が「スゴイね〜リツコ君‼️」と笑顔で話しかけた。「へへへへ」と社会人とも思えない返事をして、さらに昼ご飯も食べないで没頭して3時には終了した。上司に「終わりました‼️」と持っていくとザッと目を通してビックリしたような声で「うん、これでいいよ。ずいぶんと頑張ったね〜〜」と褒められた。「へへへへ」と又ワケのわからない返事をして「他に仕事ありますか?」と自分から聞いた。上司はさらにビックリして「イヤ、今週はもういいよ。又来週ね。」と言った。
早く会社を出たリツコは ZARAに行ってカジュアルな服を買うことにした。ユウキがオシャレだったのを思い出したのだ。リツコはZARAでジーンズと薄い水色と白のストライプの麻のシャツを買い、ついでにABCマートでヒールのあるスニーカーを買った。「へへへへ〜っッツたのしみイーーーー‼️」と大きい声で独り言を言った。すれ違った女子高生に「あのヒト、マジやばくない⁉️」「マジ、ビミョウ⁉️」と言われた。
「ただいまー」と玄関を開けると「ニャー」と猫が出てきた。アメリカンショートヘアの子猫だ。「オ~~~~~~‼️なんだネコだ~~~ドコから来たのだ~~~」とリツコがネコに話しかけると、弟の彼女が出てきた。「あ、お姉さん、こんにちは~~~~」「このネコ私のネコなんですよ〜買ったばかりなので家に置いとけなくて連れて来ちゃったんです。」「オ~~~~~~、マイちゃんのネコか~~~」弟の彼女のマイちゃんはとてもいい子でリツコとも仲が良かった。「このネコなんていう名前⁉️」「ココユウって言うんです。いつもココって呼んでます。」「そうなんだ~~~オイ、ココこっちこいよ。」と言ってリツコはネコの前足を思いっきり引っ張った。「ニャー‼️ニャニャ‼️」「ナンダ嬉しいのかよ〜〜」「イヤ、お姉さんイヤがって………」「おもしれー」リツコはネコを抱っこして赤ちゃんのように揺すった。「カワイイね~~~‼️」とリツコは言った。マイちゃんはチョット安心してニコニコ笑いながらリツコとココを見ていた。
土曜日、リツコは買ったばかりの服を着て待ち合わせ場所に行った。戸建のある東京の下町だ。リツコの家からは、すぐ近くだった。「あーおはようございます‼️」と言ってユウキが笑顔で近づいて来た。今日はポールスミスのシャツとパンツを着ている。「ヌヌ、オシャレだな」リツコは意味もなくニヤニヤした。「ワンピース姿もイイですが、今日のスタイルもイイですね〜〜」とユウキが言った。2人で意味もなくニヤケテいると、これから見学会をはじめま〜す。という声が聞こえた。
今日の戸建はボロい家を買って、リノベーションし、その後賃貸に出すというものだった。家はまるで、新築のようだった。「スゲ〜〜‼️こんなに綺麗になるんだ………」リツコは感心した。「イイですね〜〜。こうゆうのやって見たいですね〜〜」とユウキが言った。「ホエー」とリツコは家を見ていた。
「ねえ、あなた物件持ってるの?」イキナリ綺麗な女の人に話しかけられた。35人ぐらい見学会に来ており、その中の一人だった。「イエ、私はまだ持って無いんですよ〜〜」とリツコが言うと「そうなの………私、こういった活動をしているの。」と言って名刺を差し出した。名刺には スペシャルクラブ 貴方のための会員制 投資クラブ 大垣 アヤコ と書いてあった。「私ね投資を志す女の人だけでクラブを立ち上げたの。よろしければ貴方も参加してみない?」とアヤコは言った。リツコはアヤコをマジマジと見た。 年の頃は43ぐらい、茶色の美しい髪に白いスーツ、グッチの鞄。オ~~~~~~セレブダッツ‼️とリツコは感心した。「サッソクだけどこれからお茶しない?」とアヤコが言った。リツコはユウキを見た。「あら、そちらの方もご一緒にどうぞいらして」とアヤコが言うので3人でドドールに行った。
「アヤコさんはどういった物件をお持ちなんですか?」ユウキがたずねた。「あら、ヒトに聞く前に自分のことを紹介なさったら?」ユウキがチョットムッとした。リツコがアワテテ「あのー会員制クラブってドンナ感じなんですか?」「御興味がおありでしたらお電話なさって。私、今日はこれで失礼するわ」と言ってアヤコはドドールを出て行った。
「リッちゃん、アンナヤツのクラブなんか入るなよ‼️怪しいよ。」いつになく、口調が厳しかった。「うーん、そうだねー。」アヤコの話はそこで終わり、さっき見た戸建のことで話は盛り上がった。
家に帰る途中で、ばったりアヤコと出会った。「あら‼️奇遇ね。キット縁があるのね〜」とアヤコが言った。「貴方、明日銀座でクラブのみんなでランチするんだけどご一緒にどうかしら?女子限定よ。お得な情報がたくさん‼️」「はあ〜〜そうですんね〜」「ぜひ」リツコは結局行くことにした。
その日の夜、ユウキから電話がかかってきた。「明日、もし良かったら映画でも見に行きませんか?」とユウキが言った。リツコは一瞬戸惑い「あー、昼過ぎからなら大丈夫ですよ〜」と答えた。「どうしたの?」と聞かれ、言いにくそうにリツコはさっきの出来事を話した。「………行くの?」とユウキが聞くので「大丈夫ですよ〜‼️でも、もし、一時になっても電話しなかったらユウキさん、電話して貰えませんか?」「イイヨ‼️」とユウキは機嫌よく答えた。
うーん、どうなるのだろうか?とリツコは思ったが、ネコの声がしたので廊下に出るとココがニャーとなきながら歩いていた。「オーネコ、いやココ、一緒に寝ようぜ~~」と言ってリツコはココと眠ることにした。
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ますます続きが気になります!
すー様、今日はありがとうございます‼️
こちらこそありがとうございます♪
いつの日にか健康ランドとか行って一緒にダラダラしたいです。